生命保険は不動産の次に高い買い物だから、高いお金を出すからには「いい買い物」をしたいもの。
でも、保険会社によっては保険特有のわかりにくさを利用して、あなたにとってはよくわからないお得じゃない商品(かつ、保険会社に利益があるもの)を売りつけてくることがあるので注意です。
今回は、保険会社から見た「いいお客(いいカモ)」とはどういう人なのか、「いいカモ」にならないために知っておきたいことと、対策についてお話しします。
保険会社の営業マンにとって保険初心者は「いいカモ」かも
生命保険は、比較的若い年齢での加入は「いざというとき」が具体的にイメージできないことが多くないですか?
例えば、軽い病気や風邪で病院に受診した時に支払う金額はたかが知れています。その程度の経験しかない若者に、入院や手術をしたときの医療費を想像して保険を考えろといっても難しいでしょう。
保険会社の営業担当は「わかりません」という言葉を聞けば、一生懸命にあれこれ商品の説明をしてくれるでしょう。
保険について何の知識もない若者は、経験と知識豊富な営業担当の言葉をそのまま受け取り、すすめられるままに加入してしまうことが多いです。
保険会社の営業担当は、嘘を言って勧誘することはないでしょう。ただ、商品の「いいところ」を全面に押し出してアピールしてくるのです。商売ですからね(笑)
何も知らない人は、保証のいいところだけが頭に残ります。でも、保険に何度も加入し乗り換えている経験を持つ人は、営業担当の言葉の裏をしっかりと読み解きます。
営業担当に「がんと診断されたら保険金がおります」と言われても「いくらお金がもらえるのか?」「どんな種類のがんでもいいのか?」など、さらに突っ込んだ質問ができるのです。
保険は一度加入してから変更すると損をしてしまうこともあります。
保険初心者であっても「いいカモ」にされないためには、「知識がある初心者」になっておきましょう。
特定の保険会社だけに相談した場合は、その会社の保険だけしか比べようがありません。
他社の保険を比べたり知識を付けるには、ある特定の保険会社より、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談することです。
FPなら特定の保険会社だけでなく、各保険会社のプランを知っているのでこちらの質問に応じたプランをいくつか出してくれます。
プランをいくつか出してもらい、違いなどを聞くととても勉強になりますよ。
各保険会社は自社の保険になんらかの特徴を出しています。プランの違いを聞くだけでも保険について知識が増えます。
「とにかく心配が多い客」はいいお客カモ
保険会社にとって「いいお客」は、保険料をたくさん支払ってくれる客です。
特約とは、基本となる主契約の保障にプラスすることです。
心配が多い人ほど、保険に加入するときに営業担当に「自分の心配」を打ち明けます。心配を打ち明けられた営業担当は、心配をなくせる特約をアピールしてきます。
当然、特約をプラスすれば、それに応じて保険料は上がります。
人によっては、主契約の保険料よりも特約に支払う保険料の方が高くなっている人もいるのです。特約は、つけるときには「これはいい!」と思うものですが、時間が経つと忘れられてしまうことがあります。
せっかく特約をつけておいても、いざというときに思い出せず請求せずに終わってしまうことも多いです。
心配をすべて特約で解決しようと考えず、保険はシンプルでわかりやすいものを選ぶようにしましょう。保険会社の営業担当は、悩みを相談しても解決策として「新たな特約を提案」してくれるだけです。
すでにたくさんの特約を付けている人は、特約だけでも見直しをしてみるといいでしょう。
特定の保険会社だと心配事を相談しているうちに、特約をいつの間にか付いていた。なんてことにもなりかねません。
1つの保険会社に相談することが悪いとは思いませんが、せっかく相談するのだったら複数の会社の保険もその場で比較したいと思いませんか?
しかも、保険のプロであるファイナンシャルプランナーであれば、各保険会社の長所短所を含めて提案してくれるので、なおさら安心できます。
特約の見直しだけでも、ファイナンシャルプランナーに相談できます。
相談しているうちに「それだったらこちらのプランのほうがお得ですよ」と、アドバイスがもらえる事も多いです。
もちろん、相談だけでもOKですよ(無料です)。
「いいカモ」にされないために知っておきたいこと
保険会社のいいカモにされないためには、事前にしっかりと知識を蓄えて、営業担当の言葉の裏を読めるようにしておくことです。
いいカモにならないコツは、保険料と保障内容が見合っている商品や保険会社を選ぶことです。
保険料は、保険金として使うためのお金だけでなく、保険金や給付金を出すために運用するお金、そして保険会社を経営していくためのお金として使われています。
この3つのうち、加入者に関係しないお金は「保険会社を経営していくためのお金」です。
有名な保険会社は、宣伝広告費を使います。
テレビコマーシャルでは、有名な女優や俳優を起用し、膨大なお金をかけて宣伝しているのです。あれらの出演料も、加入者から集めた保険料から出されています。
保障内容のわりに保険料が高い場合は、広告宣伝費にお金がたくさん使われていないかチェックしてみるといいでしょう。
一方、最近は無店舗で営業する保険会社も増えています。インターネットや通販型の保険は、いわゆる生保レディがいないため、人件費も安く抑えられているため保険料も安めになっています。
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最後に(今こそ知識を蓄えましょう)
一般的な家庭の年間保険料は、平均35万円以上(一月3万円弱)と言われています。一年間でも十分大きな金額ですが、30年を超えれば1000万円以上になり、払い込み完了時にはもっともっと大きな金額になります。
「あのときは知らなかった」ということがないように、加入する今こそ知識を蓄えておきましょう。
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