
NHKの朝ドラ「ブラッサム」が始まって、私は第1話から見ています。
で、いきなり正直なことを言うと、今のところ「めちゃくちゃ面白い!」とは思っていません。
もちろん「つまらないから、もう見るのやめよう」とまでは思わないんです。朝になったら普通にテレビをつけて、結局そのまま見ている。
ただ、見終わったあとに「今日も最高やった!」となるかというと、そこまでではない。
「これ、みんなは面白いと思ってるんかな?」と、ちょっと気になってきました。
特に私が引っかかっているのが、主人公・珠(たま)の父親である清治です。
この人、ほんまに働かへん。
しかも娘にはかなり厳しいのに、自分は何を考えているのかイマイチ分からない。
今回は、実際に最初から見てきた私が、「ブラッサムは面白いのか?」を、ドラマの具体的な場面を振り返りながら考えてみます。
「ブラッサム」は面白い?今のところは正直まだ分からない

まず、現在の私の感想をはっきり言っておきます。
「ブラッサムは面白い!」とは、まだ言えません。
でも、「つまらない」とも言い切れない。
この微妙なところにいます。
第1週は、珠の子ども時代と家族の関係、とくに父親・清治との関係をかなり丁寧に描いていました。
ただ、派手に物語が進んでいくタイプではありません。
登場人物が何を考えているのかを、すぐに全部説明してくれるわけでもない。小さな出来事を積み重ねながら、少しずつ人物像を見せてくる感じです。
だから、「朝ドラはテンポよく物語が進んでほしい」という人なら、ちょっと物足りなく感じるかもしれません。
私も最初のころは、「これ、いつになったら面白くなるんや?」と思いながら見ていました。
ところが、見ているうちに妙に気になってきた人物がいます。
それが清治です。
第1話から父親の清治がかなり強烈

清治は、とにかく娘に対して厳しい。
第1話から、珠に鳥のエサを買いに行かせる場面があります。しかも雨の中を裸足で行かせる。
「いやいや、そこまでやる?」と思ってしまいます。
朝ドラの父親って、多少怖かったり頑固だったりすることはありますが、いきなりこんな調子なので、かなり強烈です。
しかも、珠に対してだけではありません。
家族に対しても自分勝手で、「この人、何でこんな態度なん?」と思う場面が多い。最初の印象だけなら、かなりの「困った親父」です。
ところが、第2話になると少し違った顔が見えてきます。
物置に閉じ込められた珠が、まさか喜ぶとは

第2話では、珠が父親のことで叱られ、物置に閉じ込められてしまいます。
普通なら「かわいそうな珠」という場面ですよね。ところが珠は、物置にあった新聞や雑誌を読めることを喜んでいるんです。
「いや、そこ喜ぶんかい(笑)」と思いました。
でも、この場面は珠という子どもの性格がかなりよく出ています。
父親から閉じ込められるという嫌な出来事よりも、「ここなら好きなだけ本を読める」ということに目が向いている。
後の珠の人生を考えると、ここは何気に重要な場面なんじゃないかと思います。
そして、その夜。
清治が鳥かごのカナリアを見ながら、「窮屈そうじゃのう、お前も」とつぶやきます。
ここは、個人的にちょっと引っかかりました。
昼間はあれだけ家族に厳しく、自分勝手に振る舞っていた人が、夜になると一人で鳥を眺めている。
「この人、ほんまは何を考えてるんやろ?」
それまで「怖い父親」という印象しかなかった清治が、少しだけ分からない人物に変わった瞬間でした。
で、この親父はなんで働かへんの?

そして、私が一番気になっているのがこれです。
清治、なんで働かへんの?
第3話では、清治の弟・清重から働くように言われます。
ところが清治は、茶碗の中にひよこを入れて持ってきて、「これが答えじゃ。意地でも働くか」と言う。
いや、答えがひよこって何やねん(笑)。
一瞬、完全にふざけているように見えるんですが、そのあと清治が働かない事情も分かってきます。
清治は家を継ぐ立場を弟に譲った代わりに、毎月お金を受け取っている。
つまり、何の理由もなく働かないわけではないんです。
とはいえ、「いや、それでも働けよ!」とは思います(笑)。
しかも、家族に対してはかなり偉そう。自分は働かないのに、人には厳しい。
「この人、何なん?」と思うのが普通だと思います。
でも、だからこそ気になる。ただの怠け者として描かれているわけではなさそうなんですよね。
「嫌な父親」だけでは終わらないところが気になる

第3話では、夜に清治がカナリアを見つめている姿も描かれます。昼間の威圧的な姿とは違って、妙に静かなんです。
ここを見ていると、「この人もこの人なりに何か抱えているのかもしれない」と感じます。
もちろん、これは私の見方です。ドラマの中で全部説明されたわけではありません。
ただ、清治を単純な「娘にひどいことをする嫌な父親」として描いているわけではないことは伝わってきます。
でも、ここで問題になるのが、「じゃあドラマ全体として面白いのか?」という話なんですよね。
人物の描き方は気になる。でも、物語そのものにまだ強烈に引き込まれているわけではない。
私の場合は、そんな状態です。
珠が書く「父について」の作文もなかなか面白い

第4話では、珠が父親について作文を書くことになります。ところが、これが簡単じゃない。
そりゃそうですよね。
自分の父親は怖い。でも、ただ嫌いなわけでもない。
「優しいお父さんです」と書けば嘘になるし、かといって本当のことを全部書いたら、とんでもない作文になりそうです(笑)。
珠は悩みながら、自分から見た父親の姿を書いていきます。
ここで面白いのが、珠が父親の良いところだけを取り繕おうとしないところです。
怖いところも、変なところも含めて、「自分にとって父親とはどういう人なのか」を考えている。
そして、その作文を清治が読む。
ここで清治が見せる反応も、単純に怒るわけではありません。むしろ、娘が自分のことをそんなふうに見ていたのかと、どこか面白がっているようにも見える。
このあたりを見ていると、父と娘の関係が「怖い父親とかわいそうな娘」というだけではないことが分かってきます。
カナリアが逃げたときは、やっぱり怖い

ところが、その後カナリアが逃げてしまいます。ここで清治が激しく怒る。
「いや、カナリア一羽でそこまで怒るか?」と思うくらいです(笑)。
それまでの清治を見ていると、家族に対してもかなり感情的な人物なので、「やっぱりこの人怖いわ」と思わされます。
ただ、カナリアに対する執着を見ると、それだけ大事な存在だったということでもある。このあたりも、清治の人物像を一言では片付けられないところです。
珠の「うちはここにおりたい」も印象に残った
第5話では、家族の関係がさらに動きます。
継母のリョウが実家に戻ることになり、珠も一緒に行く流れになります。ところが珠は、自分の家に残りたいという気持ちを示します。
「うちはここにおりたい」
この言葉は、かなり印象に残りました。あれだけ父親に厳しくされているのに、それでも珠は自分の家を離れたくない。
父親が怖いからといって、単純に「この家から逃げたい」という話ではないんですよね。珠にとっては、良いことも悪いことも含めて、ここが自分の居場所になっている。
この場面を見ると、珠がこれからどんな人生を選んでいくのか、少し気になってきます。
ここまで見ても、まだ「めちゃくちゃ面白い」ではない

ここまで第1週を見てきて、私はようやく「このドラマが何を描こうとしているのか」が少し分かってきた気がします。
ただ、それでも「ブラッサム、めちゃくちゃ面白い!」とはなっていません。理由は、やっぱり展開がゆっくりだからです。
珠の子ども時代、家族との関係、父親の性格、文学との出会い。一つ一つを丁寧に描いているので、派手さはありません。
「次はどうなるんや!」というより、「この人、何考えてるんやろ?」という見方になっています。
これは好みが分かれるところだと思います。
私自身も、面白さを感じるポイントがまだ「ストーリー」より「人物」に寄っています。
第2週に入って、少しずつ面白くなってきた

ただ、第2週に入ると、珠自身の世界が少しずつ広がってきます。
同人誌「黎明」を作ったり、忍が女性の置かれている状況について文章を書いたり、珠自身も女性版の「イワンの馬鹿」ともいえる作品を書いたり。
第1週が「家族の中にいる珠」だったとすれば、第2週からは「自分で何かを書き、自分の考えを持ち始める珠」が見えてきた感じがあります。
ここは、個人的に少し面白くなってきました。
そして、相変わらず気になるのが清治です。
第7話では、清治に対して「これ以上、金は出せない」という話が出てきます。ここまでずっと働かずに暮らしてきた清治ですが、いよいよ今までの生活がそのままでは続かなくなってきた。
「この先どうするんや、この親父」
という意味では、かなり気になります(笑)。
結局、清治はこの先どうなるのか

私が「ブラッサム」をもう少し見てみようと思っている理由は、実はここです。
珠の人生ももちろん気になります。でも、それと同じくらい清治が気になる。
この人は本当にただの「働かないダメ親父」なのか。それとも、何か別の事情や思いを抱えているのか。
そして、そんな父親が珠の人生にどう影響していくのか。
第1週だけでは、まだ答えは出ていません。だからこそ、「面白いかどうか」を今の段階で決めてしまうのは早いのかなとも思います。
まとめ:「ブラッサム」は面白い?面白くない?私の現在の答え

ここまで見た私の答えは、
「まだハマってはいない。でも、なぜか次が気になる」
です。
「面白いです!」と断言するほどではない。でも、「つまらないから見るのをやめよう」とも思っていない。
むしろ、「この先どうなるんやろ?」という気持ちは少しずつ強くなっています。
特に清治。
あれだけ娘に厳しくて、家族にも好き勝手して、しかも働かない。なのに、時々妙に寂しそうな顔をする。
こういう「よく分からん人物」が出てくると、結局もう一日見てみたくなるんですよね。
朝ドラって、毎朝15分だからこそ、「なんとなく見続けてしまう」というのも大きいと思います。
「今日こそ面白くなるかな」と思って見ていたら、また次の日も見る。
私の場合、今まさにそれです(笑)。
なので現時点では、「ブラッサムは面白いのか?」と聞かれたら、まだ保留。
ただし、「つまらないから脱落」というところまでは全然来ていません。むしろ、珠がこれからどんな人生を歩んでいくのか、そして何より、あの父親・清治がどうなっていくのか。
そこをもう少し見てから判断したいと思います。
この先、「ブラッサム、めっちゃ面白いやん!」となるのか。それとも、「やっぱり自分には合わんかった」となるのか。
今のところは、まだ分かりません。
ただ一つ確かなのは、「面白いか分からない」と言いながら、私は今日も普通に続きを見ている。ということです。

